
「あの人しか分からない」――情シスの現場で最も深刻な課題のひとつが業務の属人化です。担当者の退職や不在が、そのまま事業リスクに直結します。本記事では、情シスの業務を標準化し、属人化を防ぐための実践ポイントを解説します。
属人化 退職・不在が即リスクになる状態 | 標準化 誰でも同じ品質で対応できる状態 | 仕組み化 個人依存から組織対応へ |
「人」に依存せず「仕組み」で回す
業務の標準化とは、特定の担当者に依存していた業務を、誰でも同じ手順・同じ品質で実行できる状態にすることです。手順の文書化、ルールの統一、ツールの整備などを通じて、「人」ではなく「仕組み」で業務を回せるようにします。
情シスは特に属人化しやすい部門です。個々のシステムや運用の知識が特定の人の頭の中にしかない ― この状態を放置すると、その人が抜けた瞬間に業務が止まります。
「あの人しか分からない」は、褒め言葉ではなくリスクである。
特定の人に頼る状態は一見効率的に見えて、組織にとっては大きな脆弱性です。
放置できない理由
🚨 退職・不在で業務停止 担当者が抜けた瞬間、誰も対応できず業務が止まる。最も深刻なリスクです。 | 📉 品質のばらつき 対応する人によって品質や判断が変わり、サービスレベルが安定しません。 |
🐌 引き継ぎ・教育の困難 手順が言語化されていないため、引き継ぎに膨大な時間がかかります。 | 🔒 改善が進まない 業務がブラックボックス化し、問題点の発見や改善ができなくなります。 |
属人化からの脱却
可視化から定着まで
標準化は、いきなりマニュアルを作るのではなく、順を追って進めることが成功の鍵です。
まず着手すべき対象
どこから標準化すればいいか迷ったら、以下のような「頻度が高く、属人化しやすい業務」から始めるのが効果的です。
作って終わりにしない
標準化は一度きりのプロジェクトではありません。PDCAサイクルで継続的に見直すことで、実際に機能する標準になります。
P Plan(計画) 標準化する業務と目標を定める。 | → | D Do(実行) マニュアル化し、実際の運用に落とす。 | → | C Check(評価) 運用して問題点や使いにくさを洗い出す。 | → | A Act(改善) マニュアルを更新し、標準を進化させる。 |
直視すべき3つの注意点
外部パートナーの活用
標準化された業務は、外部パートナーへの委託がしやすくなるという大きなメリットも生みます。手順が明確なら、外注しても品質を保てます。標準化は、情シスの負担軽減とアウトソーシングの両方への近道なのです。
株式会社BAP Solution Japan ― 日本市場向けのソフトウェア開発・オフショア企業。東京・大阪に法人と拠点を構え、業務の標準化から運用・保守までを支援します。
まずは業務の棚卸しから。属人化しない仕組みづくりをご提案します。




