業務をより便利に、より効率化できるツールをお探しなら、Salesforceは無視できない存在です。近年、力強く普及・成長しているクラウドコンピューティング技術は、多くの企業で業務や業務処理に好影響をもたらしています。この記事では、Salesforceとは何か?そのメリットとデメリットをご紹介します。
I. Salesforceとは?
Salesforce社は、CRM(顧客管理)プラットフォームのトップ企業としてCRM市場で19.5%のトップシェアを誇っています。同社は多くの様々なアプリケーションを提供していますが、そのほとんどは販売と顧客サービスに焦点を当てています。
Salesforceは、企業がこのクラウド技術を利用することにより、顧客やパートナーとのより良い関係性の実現を可能にします。
II. Salesforceの構成要素
Salesforceを構成する要素は以下の通りです。
1. Multi-tenant(マルチ・テナント)
Salesforceはひとつのデータベースにデータを集約して保存し、そのデータベースは複数のクライアントで共有されます。よって、開発や保守も共有することができるため、お客様のコストを大幅に削減することができます。ソフトウェアは常に最新バージョンに保たれ、お客様がアプリのアップグレードを気にする必要がありません。
2. Metadata(メタデータ)
Salesforceは、メタデータ開発モデルを採用しているため、カスタマイズや拡張を容易に行うことが可能です。
3. API
Salesforceは、モバイルアプリのカスタマイズや開発を支援する強力なAPIを提供しています。これらのAPIにより、異なるプログラミングビット同士でのデータ交換を可能にしています。自分たちのアプリケーションを他のアプリケーションと接続し、どこからでもアクセスでき、Webサービスをサポートするあらゆるプログラミング言語を使用することができます。
III. Salesforceのメリットとデメリットとは?
1. メリット
- 各業務のニーズに応じて、機能をカスタマイズすることが可能です。
- 多様で高品質なサービス機能は、顧客満足度の向上に貢献します。
- カスタマイズ可能なダッシュボード。ログインするとSalesforceのダッシュボードには様々なレポートユーティリティが用意されており、ビジネスの状況を簡単に把握することができます。
- Salesforceは、AppExchangeに2,600以上のアプリを持ち、多くのアプリケーションと統合することができます。例えば、ユーザーはSalesforceとGmailを統合して使用することが可能になります。
- すべてのデータはクラウド上に保存されるため、パソコン、ノートパソコン、スマートフォンなど、複数のデバイスで便利に利用することができます。
- 柔軟なデータ解析とレポート作成が可能です。
- データの安全性を非常に高いレベルで実現しています。
2. デメリット
- Salesforceは優れた機能を備えているため、大企業にとっては間違いなく正しい選択ですが、小規模な企業やスタートアップ企業にとっては複雑で面倒なソリューションになってしまうかも知れません。
- Salesforceはインターネット接続に依存しているため、ビジネスプロセスの一貫性を保つためには安定したネットワーク接続が必要不可欠になります。
IV. なぜ大企業はSalesforceを使うべきなのでしょうか?
CRMが業種を限定しないように、Salesforceも同じく、あらゆる分野で活用できるソフトウェアだからです。
Salesforceのお客様から高い評価を受けている理由は、主に以下の3点です。
- 導入の速さ:従来のCRMが導入に約1年程度かかるのに対し、Salesforceは数週間から長くても数カ月で導入することが可能です。
- Salesforceはお客様を360度見渡すことができます。簡単に、お客様をより深く理解できるようになります。
- 効果的:Salesforceはお客様のニーズに合わせてカスタマイズできるため、非常に効果的・効率的であると評価されています。
Salesforceは企業と顧客間のみならず、部門間(人事、営業、マーケティングから顧客担当まで)の橋渡し役となり得るソリューションです。Salesforceを利用することで、より多くの顧客を発見し、開拓し、収益を向上させ、マーケットを拡大することができるのです。
Salesforceは徐々に世界中の多くの企業から信頼されるツールになりつつあります。次のような世界的な大企業がSalesforceを利用しています。Symantec(シマンテック社)、Dell(デル社)、Air Asia(エア・アジア社-マレーシアの航空会社)、Sansiri(サンシリ社-タイで最大級の不動産開発会社)、Lazada(ラザダ社-東南アジア最大級のECサイト)、Capitaland(キャピタランド社-シンガポールに本拠を置く不動産会社)、Prudential(プルデンシャル生命保険株式会社)などです。
ここまで、Salesforceの概要をざっとお伝えしました。「Salesforceとは何か?」をご理解いただけたら幸いです。
“単なるCRMシステムではありません!必要な機能をすべて構築できるプラットフォームなのです!”(salesforce.comより抜粋)