IT技術の発展に伴い、誰もが作業を自動化し、効率を高めるためのさまざまな種類のソフトウェアに出会うことができるようになりました。特に、ビジネスモデルを成功させるためには、適切なアプリケーションソフトを選択できるかにかかっている、と言っても過言ではありません。では、アプリケーションソフトとは何なのか、どのような種類があるのか、以下の記事で確認してみてください。
I. アプリケーションソフトとは?
アプリケーションソフトウェアとは、IT技術分野において、パソコン、ノートPC、スマートフォンなど、あらゆる電子機器上で動作するコンピュータープログラムのことです。
エンドユーザーが特定の機能を実行できるようにするためのエンドユーザー向けプログラムと見なされます。
従来のインストールが必要なアプリケーションに対し、いわゆる4.0テクノロジー(FinTechや位置情報、IoTなどの技術を融合させた概念)の領域では、ほとんどのアプリケーションソフトウェアがWebブラウザを利用してオンライン上で実行できるようになっています。アプリケーションソフトの目的は、ユーザーの操作を簡略化し、業務を円滑に完了させるためにあるからです。
II. アプリケーションソフトの機能とは?
- データ分析
- 情報管理
- プロジェクト管理
- 会計・財務管理
- 人的資源管理
- Webサイト制作
- エンタープライズリソースプランニング(統合型ビジネスプラットフォーム)
- 顧客関係性管理
III. アプリケーションソフトの種類
アプリケーションソフトウェアは、ユーザーニーズの高まりに対応するため、多くの種類に分類されています。
大きく分けて、次の3つのカテゴリーに分類されます。
- 一般的なアプリケーションソフト
- 業務用アプリケーションソフト
- カスタム開発アプリケーションソフト
今回は、業務用アプリケーションソフトについて解説します。
業務用アプリケーションソフトウェアは、ビジネスの機能やオペレーションを実行するために設計されており、ビジネスの生産性と収益性を高めることに役立ちます。
1. 顧客関係性管理アプリケーションソフトウェア(CRM)
CRMアプリケーションソフトウェアは、あらゆる顧客情報を収集、分析、蓄積するためのツールです。企業が顧客とつながり、関係を改善させ、ビジネスの効率と価値を向上させることに貢献します。
現在のデジタル時代では、サービスプロバイダーのサーバーにあるクラウドコンピューティングプラットフォームをベースにしたCRMソフトを利用することができます。あなたのパソコンにインストールする必要は無いのです。
Salesforce、Microsoft Dynamics CRM、Zoho CRM、HubSpot CRMなどが代表的なCRMソフトウェアです。
Salesforce について詳しくはこちら
2. 統合型ビジネスプラットフォームアプリケーションソフトウェア(ERP)
ERPソフトウェアは、すべてのビジネス機能が1つのソフトウェアに含まれていることを意味し、オールインワン型の技術モデルです。組織における中心的な活動やビジネスプロセスを管理するのに役立ちます。
このソフトウェアは、ビジネスの各部門にサービスを提供する、異なるアプリケーションやモジュールをリンクさせ、すべての部門との接続性を確保しています。
Oracle、Odoo、Microsoft Dynamics ERP、ERP SAP Business Oneなどが代表的なERPソフトウェアです。
ERP Software について詳しくはこちら
3. プロジェクト管理アプリケーションソフトウェア
計画から実行まできめ細かなプロジェクト管理を行うために、あらかじめ設定されたプログラムによって構築された多機能ツールです。また、コストや予算の管理、人員の手配、作業の進捗状況の確認、報告書の作成なども可能です。
Basecamp、Trello、Zoho Projectsなどが代表的なプロジェクト管理ソフトウェアです。
4. 業務工程管理アプリケーションソフトウェア(BPM)
業務工程を最適化するための自動化ツールです。業務の概要を把握し、効果的な業務ソリューションを迅速に作成し、ミスを減らすことができます。
例えば、Zoho Creatorは、業務工程の設計、開発、効率的運用を支援するローコード(low-code)アプリケーションプラットフォームです。
Low-codeとは:少ないプログラムコードで開発できる開発手法
5. データベースアプリケーションソフトウェア
データベースアプリケーションソフトウェアは、データベース管理システム(DBMS)とも呼ばれているソフトウェアで、データベースを作成・管理するためのソフトウェアです。ソート、フィルタリング、フォーム作成、条件定義、レポート作成などのツールを備えています。DBMSを利用することで、どこにいてもデータを共有することができるようになります。
MySQL、PostgreSQL、Microsoft SQL Server、MongoDBなどが代表的なデータベースソフトウェアです。
アプリケーションソフトの種類は多く、技術の発展やユーザーニーズの多様化に伴い、今後も増えていくことでしょう。アプリケーションソフトウェアを導入する際は、そのソフトウェアが自社のビジネスに適合し、顧客体験を向上させ、リスクを排除するものであるかどうか、よく確認したうえで選択しましょう。
この記事を読んで「アプリケーションソフトとは何か」を理解し、アプリケーションソフトの種類を概観していただければ幸いです。アプリケーションソフトウェアの種類を理解することは、企業が適切なソフトウェアを選択・導入し、時間やコストを節約し、生産性を向上させ、意思決定を改善することにつながるのです。