近年、IT業界ではサーバーからクラウドへのチェンジが進み、企業にとってクラウドという選択肢は避けて通れないものになりました。そんな中、 Salesforce はクラウドコンピューティングのセールスアプリケーション、カスタマーサービスアプリケーション市場において、世界No.1のシェアを誇ります。
今回の記事では、 Salesforce という言葉は聞いたことがあるけれど、まだモヤっとしている初心者の方に向けて、 Salesforce とは何か、 Salesforce で何が出来るのかを説明したいと思います。
1.Salesforceとは?
SalesforceとはSalesforce.com社が提供するサービスの名称です。顧客情報を収集・分析して最適なアプローチをするCRMアプリケーションに分類されます。
CRM業界はSalesforceの他に、Knowledge Suite、 Microsoft Dynamics CRM Online、Oracle CRM on Demand、Kintone、Zoho CRMなどが挙げられます。Salesforceの最大の特徴はカスタマイズできることでしょう。
Salesforceのサービスには元々充実した機能が備わっていますが、外部システムと連携したり、アプリを拡張することができます。また、画面レイアウトやデータベース項目のみであればマウスを使った簡単な操作で変更することができます。
2.Salesforceでできること
まず、Salesforceのサービスはこのような体制になっています。Salesforce提供
営業支援では、顧客管理、マーケティング自動化、見積業務自動化、顧客データ分析などが可能で集客・売上アップが期待できます。カスタマーサポートでは、問い合わせ内容をひとつの画面で管理でき、顧客満足度アップが期待できます。
また、コマースのようなアプリケーションも用意されており、ビジネス購入者向けのB2Bコマースプラットフォームです。ビジネスにおける購買業務を簡単に効率化することができます。
- ユーザーカスタムアプリ:
Salesforceで提供されているアプリケーションに難しいコーディングなしで社内システムを実装することができます。社内のデータを構築して連携させることや、カスタムオブジェクトの作成が可能です。ユーザーによるカスタマイズが可能なことはSalesforceの最大の強みと言えるでしょう。
- サードパーティーアプリ:
Salesforce.comのパートナー企業が開発したSalesforceを拡張するアプリケーションです。これらのアプリはAppExchangeというマーケットプレイスで販売されています。拡張することでユーザーにとってSalesforceをさらに便利に使い易くしています。
3.Salesforceのメリット
では、Salesforceのメリットとは何なのでしょうか?
- 顧客管理の効率アップ:
現在でも、社内で共有のExcelデータで管理している企業は少なくないでしょう。しかし、Excelでは売上分析や報告の際に多くの時間がかかってしまいます。Salesforceを導入すれば、売上計上や次年度の予測も簡単にできます。また、顧客への訪問状況も管理できるため、売上の取りこぼしを防ぐことが出来るでしょう。
- コスト削減:
ライセンス購入による月額課金なので、ハードウェアやソフトウェアの購入が不要です。
- どこでも使用できる:
クラウドサービスなので、インターネッと環境さえあれば、どこでも顧客情報の更新や案件管理が可能です。
- カスタマイズ性に優れている:
管理画面から項目を自由に変えたり、レイアウトを変更することが可能です。特定の顧客だけフロー項目を変更するといったことも可能です。
4.最後に
Salesforce は中小企業でもすぐに始めることのできる営業支援システムです。小さく始めることができるので、リスクが少なく今までのやり方に慣れている社員でも比較的抵抗なく使うことのできる方法と言えるでしょう。
株式会社BAP Solution Japanでは、 Salesforce の導入・カスタム開発・運用を行っております。ご相談・お問い合わせはこちらまで。